就職無理学部と言われる理学部で物理を勉強していてわかった実態

こんにちは、しば(@akahire2014)です。

「理学部 就職 2ch」で検索すると、就職無理学部といったワードがよく見られます。僕ら理学部生の間でも、就職無理学部というワードは聞き慣れていて、保険のために教員免許を取る人も多くいます。僕も、入学当初は「就職できるのかなあ」と呑気に危機感を持っていたのですが、学部三年生になると実態が少しづつ見えてきました。

なぜ就職に不利だと言われているのか

そもそも理学部が就職無理学部と言われる理由ですが、すぐには社会の役に立たない研究をしているからでしょう。工学部と違って、工場やものづくりで役に立つことを研究しているわけではないです。梶田先生が、ニュートリノ振動でノーベル賞を受賞したりしてますが、別にニュートリノをどうこうしても人類の役には立たないでしょう。
工学系の研究が、人類の生活を豊かにするというモチベーションでやっているのに対し、理学系の研究は自然の謎を解明するというモチベーションでやっているので、就職で有利になるようなことを勉強するはずがないんですよね。
機電系の工学部生や、情報系の学科が就職に強いと思われるのは至極当然のことです。工学部が僕たちの生活のために頑張っている時、理学系の人間は宇宙から来た電気もない、質量もほとんどない粒々調べたり、光の速さで動くと時間がどうなるのかなんてことを調べてハイになってるわけです。

実際どうなのか?

じゃあなんで、理学部に入ったのかというと単純に物理が好きだからです*純粋に自然に興味があって、ブラックホールとか、反粒子、超電導なんかについて高校生の時から調べていました。しかし入学してみると就職に弱いことを知って、不安になったりもしましたが就職は特に心配することはないということが最近わかってきました。
大学の専攻と就職先の企業の研究分野がほとんど一致しないというのが一般的です。ですので就職の段階においては、専門的な知識を有しているかというよりも、研究に対する適正を見れれることが多いようです。大学の理学部の就職先のデータを見ても、メーカーに就職している人が、普通にいるのもこのためでしょう。
リンク先を見ていただくとわかるのですが、物理学科の就職先は結構多岐にわたっていて、理論系や素粒子実験の研究室で、プログラミングをやってた人はIT系に行くことも多いです。実際、就職説明会でこの前大学に物理学科からSIerに就職した人が来てました。
また入学して知ってびっくりしたのですが、金融系に行く方も多いそうです。これは数学科にも言えることなのですが、数理的能力を買われてアクチュアリーや金融アナリストになる人もいます。理系と全く関係がなさそうな職種に就く人も一定数いますね。
最近は理系だとほとんどの人が、大学院にいって修士課程に進むと思うのですが理学部でも同じです。やはり、修士をとったほうが、就職は有利なんですよね。研究で培った社畜耐性や、論理的思考能力を評価されて最近では理系の修士卒で戦略コンサルタントになられる方も多いようです。
ですが修士課程を終えるとほとんどの人がメーカーに就職します。もともと研究が好きない人が多いため、研究を続けられるメーカーの研究職が一番の人気です。理学部では社会で役に立つような技術を研究するわけではないので不利に思われがちですが、工学部の学生でも専門が一致することって稀なんですよね。企業側もそんな人材を探しても見つからないことはわかっているので、入社後に専門知識は身につけてもらうというスタンスです。
最近教授から聞いて知ったことですが、理学部物理学科にも強みはあるそうです。それは物事を基本原理から考えようとする性質と物理の基礎を習得していることだそうです。これは僕は半信半疑です。物理の基礎が仕事に役に立つとは思えません。ですが、理学部の人間は基本原理から考えるのが好きで勉強も好きなので、入社後に専門知識を素早く吸収してしまうということは十分にありえると思っています。

最後に:理学部に入っても就職は大して不利にならない

僕は理学部に入って良かったと思っています。就職もとくにあ不利なことなんてありません。なにより自分の好きじゃないことを勉強したり研究するのは苦痛でしかない。就職が不安で理学部迷ってる人とかいたら、気を重くする必要は全くありません。

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